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ジロとその他のこと

今年のGiro d’Italia、最終週に入ってもバッソが強い。山岳賞、ポイント賞でも一位なのは、昨年のTOJのカルデナスを思い出させる。ツールでも上位で安定した走りを見せる、格の違いか。

シモーニが勝てなかったのが残念。ソニエルデュバルでスペシャルカラーのスコットに乗り、僕のあこがれのピュアクライマーとして、応援していたのだが。

ジロは、未舗装路あり、雨や雪の悪天候あり、激激坂ありと、ツールとまた違った面白さがある。「伊太利亜一週自転車公道競争」の名前が似合いそうな、そんな野性的“レース”だ。

ちょっと変わった見方だが、コロンビア人の活躍が面白い。14ステージのラベルデの優勝を筆頭に、山岳で積極的に動いている。

コロンビアは山がちな地形だから良いクライマーが生まれると、よく言われるが、他にも理由があるはずだ。

たとえば、貧しさ。植民地時代の影響を受けて、荒れた政治・治安や、脆弱な産業……。競技用自転車なんて高くて、乗れる人はほんのわずかだろう。それどころか、犯罪に巻き込まれたり、食べ物がなかったりと、生きていることだけでありがたいのかもしれない。そんな不利を跳ね返して、山に挑むハングリー精神が生まれるのだろう。

日本だって山がちなのだから、クライマー産出国になってもよさそうなものだが、ヨーロッパに全然かなわない。最高級のロードバイクがたくさん走っていて、普通自転車なんて使い捨てのように余っているのに。

日本では、収入も地位も低いプロロードマンには良い人材が来ないのは確かだ。でも、お金も自転車も山岳路も恵まれているのに、ずっと貧しいコロンビアに負けるなんて、恥ずかしいと思う。

自転車のことのみならず、自分の恵まれた環境に感謝しなければならない。

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「ロードバイク」カテゴリの記事

コメント

機材一流、実力三流。サッカーやゴルフなんかもそうだけど、何故日本人が自転車ロードレース界で世界の一流に中々なれないのか、確かに山がちな国なのに、おいらは人種の違いもあるのじゃないかと思わざるを得ない、つまり絶対的な肉体的理由。それとやっぱり井の中の蛙というか「甘い文化的社会的体質」。そんなすべてを超越する様な超日本人ロードレーサーが出てくるのか。

投稿: kazu | 2006年5月26日 (金) 00時28分

トライアスロンでも日本人はバイクが弱いと聞くから肉体的な理由もあるんじゃないかと思う。でもやはり競技人口が少ないところが厳しいのかな、と。そういう意味では、今の自転車ブームが若者層に広がればと思うのだけど、受け皿が…。OVER DRIVE読んだ中学生が「俺も」と思っても、自転車部なんてあまりないだろうし。大人のクラブチームなんて敷居が高いだろうし。うーむ。

投稿: ショーゴ | 2006年5月28日 (日) 01時25分

プロレースの世界を知らない僕が、とやかく言えることではなかったです。ただ、日本が目にしない、世界の様子が知りたくて。

選手層のことに関して、今の日本の自転車ブームは、少年のころにロードサイクリングブームを受けた、今の30~40代が中心になっています。この年齢は、若さの絶頂を過ぎた世代、つまり、健康を維持するために、自転車を始める、もしくは、再開する(リターンライダー?)ことを主眼としているのではないでしょうか。
現役高校生として意見を述べると、僕たち、若い世代はまず、自転車でもオートバイでも自動車でも、スピードを求めている人が少ないように思われます。そして、限界を求める意欲も。
腰パンにしてもビッグスクーターにしても、真っ直ぐのかっこよさより、だらけたような態度を好んでいます。
そんななかで、OverDriveの世界観は好きです。
速度、限界を求める、熱血の少年が、一人でも多くロードバイクと出会って欲しいものです。

投稿: 青ビラート | 2006年5月28日 (日) 16時43分

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